会社設立・独立開業する時に、今まで勤めていた会社でお客様とのつながりがあるため自分の会社設立・独立開業を応援してくれて一緒についてきてくれることがあると思います。それはそれで、会社設立・独立開業時には一件でも得意先は欲しいですし、今度の期待を込めてということであったりして非常にありがたいものです。しかし、そこで満足してはいけません。
開業当初33才の電気工事業Aさんは気の合う同年代の得意先も多く、非常に順調に事業を進めていました。同年代の得意先からは信頼も厚く、紹介による受注を増やし、特別に営業もせずに決して派手ではありませんでしたが着実に売上を伸ばし、開業10年で会社は安定期に入り売上高は3,000万円に到達しました。3,000万円という数値は決して大きくありませんが、Aさんが家族を養っていくには十分な数値でした。
それから5年が経ち、Aさんはふとあることに気付きました。
最近、紹介案件がない・・・。
開業当初Aさんと同年代であった得意先の経営者が代替わりし、営業担当も若返りを図り、いつの間にかAさんだけが取り残された状態となったのです。代替わりした経営者や営業担当は同年代の経営者に仕事を回すようになりAさんへの紹介案件は激減しました。気付けばAさんも48才。今さら自ら営業をすることもできず、しかも若手を育成してきていないため会社自体が若返ることの対応も後手に回ることとなり、次第に売上が減少することとなりました。
紹介案件に頼り、自ら営業をして来なかったことがこのような結果を招いたわけですが、売上が安定してきたからといって歩みを止める(営業をしない)と会社の将来は決して明るいものにはならないということです。若い頃に事業が軌道に乗った方ほどこのようの状況に陥りやすいと思います。会社をお子さんに継がせるにしろ、他人に継いでもらうにしろ、自分の代で終わらせるにしろ、大切なのは現状に満足することなく常に将来を見据えていなければならないということです。せっかく若い頃は仕事もたくさんあり良い人生だったのに晩年は辛い思いをすることになります。
得意先はいつまでも残りません!!についてもっと詳しく聞きたいという方は是非無料相談をご利用下さい。
最初から気持ち良い対応をしてもらいました。わからない点を詳しく、ていねいに教えていただきました。
税理士事務所は、非常にまじめで堅いイメージで、話しにくいとおもっていましたがすごーく話やすかった。